クイズにおける「得点表示」とは?


クイズはスポーツ同様、得点を競い合うことが基本です。タイムレースなど一部形式を除いて、競技者が現時点での得点を把握することは、そこからの戦術を立てる上で重要です。また、観客にとっても、選手名やそれぞれの得点状況がハッキリとわかっていた方が、観戦は面白くなるでしょう。

クイズにおける得点表示というと、昔は「黒板やホワイトボードに手書きする」「黒板やホワイトボード上に磁石を並べる」「数字の書かれたカードを差し替えていく」「紙コップを重ねていく」などの物理的な方法を用いてきたそうです。現在でも、サークル内の企画や一部小規模な大会においては、黒板やホワイトボードは使われております。

しかし近年では、コンピュータが普及したことや、プロジェクターが容易に利用できること・小型化したことから、大規模な大会の場合は、舞台上に張られたスクリーンにプロジェクターでPC画面を映すという方法が多く採られるようになりました。これにより、戦況の視認性が格段に向上しました。

現在クイズ界で主流となっているのは、プレイヤーの名前を縦書きで表記し、横に並べたものです。以下の画像はその一例です。



多くの得点表示スクリーンには、以下の情報が表示されます
(筆者の独断で、表示されやすい順に◎、○、△でランク分けしています)。

◎プレイヤー名
◎得点・正解数
◎誤答数
◎その他、ルールに応じて設定される変数(例:休み数・連答数)
○そのプレイヤーの状態(例:連答中・休み中・勝ち抜け・失格)
○現時点での出題数
△現在のラウンド・組
△(ペーパークイズ等の)予選順位
△在住都道府県
△在籍教育機関

こういった得点表示は、プログラミング言語で作成したり、表計算ソフト「Microsoft Excel」上のあらゆるセルに計算式を記述して作られたりしますが、このブログで取り扱うのは、後者です。
前者の場合、abcのターンオーバー時のようなアニメーション演出を取り入れることができるなどの利点があります。しかし、Excelを使用しても、十分機能する得点表示を作ることができます。

このブログでは、先程挙げた諸情報をどうやって管理し、表示させるのか?ということを中心に、私がこれまでにやってきたやり方を解説していきたいと思います。
これまでの私の製作実績は以下の通りです。
・「第2回 ROOQIES」(2014年)
・「第3回 東工大オープン」(2015年)
・「主~NUSHI~」(2016年)

ちなみに私の得点表示Excelでは、マクロは使用しないことにしています。
以前1つだけマクロを使用した得点表示Excelを作ったことがありますが、マウスを動かして数字を操作することに煩わしさを感じてしまったことと、「第2回東工大オープン(2013年3月)」で、私のサークルの先輩がマクロ不使用の得点表示Excelを作り上げたことに影響されたのが理由で、現在は使っていません。

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